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昨日の夜ヒーヒー言いながら山ほどえろを書いたので、今日はカサカサの空っぽで何も書けないだろうか・・・と思っていたら全然えろスイッチ全開でした(笑)

どこまでも妥協を許さないさらりさんにビシビシと鞭入れられながら必死に書いていて、何だか新たなステージに一歩登れたような気がします ←え

大量に書いた後だからでしょうね、思ったよりもいつもの一日分の行数埋めるのはあっという間で、今日は昨日に続いてまた夜更新か・・・と起きた頃には諦めモードだったのですが、何とか午前中にアップする事が出来ました。

ひとりでもそもそと書いている時には、書き続けている事で力にはなっているのでしょうが、自分ではちっとも成長している気がしなかったのですが、最近さらりさんの力添えのおかげで、苦しみつつも少しずつスキルアップしていっているように感じます。・・・・気のせいですか?

という訳で、今日は奥の間にて『恋の匂い 第25話』を更新しました。

拍手[6回]

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随分遅い時間になってしまいましたが、『サマータイム』の後編、アップ出来ました~。

ギリギリまで原案&総指揮のさらりさんと相談しながら頑張ったよ!(笑)
しかも、さらりさんは「3話に分けて残りは明日にしたら?」と言ってくれたのに、「いや、10時までやってみる・・・。」と言って、10時までに仕上がってしまったので、このまま全部、後編としてアップします。

・・・後編だけで、ゆうに3日分くらいの長さだけどね・・・えへへへ。

しかし疲れました。全部野分とヒロさんに持って行かれた気がする・・・・。

チャットのURLのお問い合わせを下さった方々、ありがとうございます!今週中にはお返事お送りしますので、もうちょこっと待っててやって下さいね

そして、100回連続更新記録突破にたくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。「これからも200回、300回と頑張って下さい」「365日も夢じゃないですよ!」って・・・・マジですか?!(笑)

◆ 更新履歴 ◆

SS『 サマータイム 後編 』 更新しました。

拍手[20回]

5月12日からこつこつと毎日更新を続けていまして、今日で連続更新100日達成しました
去年の春くらいにも続けて更新していた時期がありまして、数えてみたら99日でストップしていたので、一応それは抜く事が出来ました~。

それにしても毎日毎日のわヒロばかり・・・・よくも書く事があったものだ・・・・。
たまに「あれ?私何やってんだろ?」と我にかえる事もあるんですが、それでも自分の中の萌えを吐き出さずにはおられず、マシーンのように書き続ける日々。皆さん本当に毎日お付き合い下さいましてありがとうございます。

「ちょっと目を離していたらいっぱい溜まっていて読む気が失せる」と言われる事もしばしばですが(笑)まだまだエゴ熱は冷めそうにないので、これからもぼちぼち地道に頑張っていきます。

そして今日の更新は、100日記念にさらりさんから頂いた素敵なイラストをもとに考えたお話を突発でアップしてみました。1話読み切りにするはずが全然終わらなくて・・・・しかもお楽しみなシーンは全部後半にまわってしまって、非常に残念な事に後半に続きます。何事もなければ明日後半部分をアップします・・・。
のわヒロの二人でイメージする「夏」なんて、蚊取り線香とスイカくらいのものだったので、素敵なシチュエーションを考えてくれ、素晴らしいイラストを描いてくれたさらりさんありがとう!!台無しにしてたらごめんよ!

それではギリギリになってしまったので、これから急いで仕事に行って来ます!

◆ 更新履歴 ◆

SS『 サマータイム 前編 』 更新しました。

拍手[36回]

今日更新の「BEAUTIFUL~」の、このシーンは色んな解釈が出来る為、すごく考えながら書きました。
野分の言う「なるほど」が、どこまで解っていての「なるほど」なのか。それをどう解釈するかでこのシーンは大きく変わってくるような気がします。

ヒロさんの言葉通り、「幼なじみ」ととったのか、ヒロさんの動揺した様子に幼なじみという理由だけではない、想いの深さを感じ取ったのか。

私は後者だと解釈しました。若いけど頭が良くて勘が鋭いタイプなのだろう野分は、この時直感的にヒロさんの中にある秋彦への恋慕や複雑な感情に気が付いたんじゃないのかなって。

初めて好きになった人に、すでに好きな人がいたなんて、ショックでしょうが、報われない恋に長い間身を焦がしていたこの当時のヒロさんは、今とはまた違った色気があったんだろうな・・・なんて思ったりもします。この後野分と恋をして、もっともっときれいになるヒロさんではありますが^m^


◆ 更新履歴 ◆

SS『 BEAUTIFUL WORLD 第19話 』 更新しました。

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お盆も終わってしまいましたねー。今年は企業によってお盆前に連休を組むところと、お盆後に連休を組むところとあったんだそうで、まだまだお休みはこれから!という方もいらっしゃるかもしれませんが。

怒涛のお盆景気が過ぎた途端、今度は一週間後に棚卸が待ち構えております・・・・。今回は営業しながらカウントすると聞いて、今からうんざり・・・・。これをやるといちいち手を止められるし、落ち着かないので嫌なんだけどな・・・。2日間みっちり朝から深夜までの勤務になるので、今からしっかり体調を整えておかなければなりません。昨日いっぱい寝たから元気だけど

頂いた質問の中に「舞さんがいったいどうやって仕事と家事と子育てをしながらサイトの更新をやれているのか知りたいです。タイムテーブルを教えて下さい」とあったので、ある日の私のタイムテーブルを書き出してみますね。

AM3時 起床
  ↓   メールチェック、簡単にネット回り、SSを書く。
AM6時半 サイトの更新
  ↓
AM7時 旦那、子供を起こす。朝食、みんなの支度を手伝う。
  ↓
AM8時 旦那出勤。子供登園。
  ↓   弁当作り、洗濯、食器洗いなどの家事。更新がまだの時はこの時間にすかさず更新。
AM10時 出勤。
  ↓
PM4時半 勤務終わり。子供を迎えに行って、買い物などを済ませる。
  ↓
PM8時頃 旦那帰宅。時間が毎日違うので必然的に晩御飯の時間も日々違う。
  ↓     子供眠くなったら勝手に就寝。
PM10時~11時 洗濯、後片付け等家事を済ませる。
  ↓
PM12時までには就寝。


といった感じです。特に変わった事も工夫している点もありませんが・・・・。こんな感じで良かったでしょうか?携帯から見て下さってる方、レイアウトが見づらくてごめんなさい


今日は奥の間にて『誘惑2 第4話』を更新しました。

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遊び疲れが抜けません(笑)昨日は仕事しながら、忙しさと暑さと、立ちくらみでぐらぐらしていました。でも今日はお休みなので、更新が終わったらちょっとゆっくりします。

昨日夜、旦那実家でたらふくスイカを食べました。もらいもののスイカが何個もあって、なかばノルマの様な感じで(笑)

そういえばスイカを食べているとふと思い出すのが息子を妊娠中の事。8月に産んだので、一番暑い時にお腹が大きかったんですが、妊娠6ヶ月の時に旦那が左腕と右膝を骨折して入院しておりまして、毎日旦那の入院先に通いながら、お見舞いで頂く大量の果物を家でひとり消費していたなー・・・と。食べても食べても減らないから、晩御飯がメロン半個とか、スイカを朝晩食べたりとか、とにかくもくもくと食べてたっけと思い出すのです。
あんまりそればかりなので、ありがたみが無くなっていまして、終いには苦しかった・・・・。

◆ 更新履歴 ◆

SS『 CALLING 第3話 』 更新しました。

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突発第二弾です。

昨日一般道をとろとろと帰ってきて、家に今朝2時頃到着しました。それからちょこっとだけ寝て、読み切り書いて何とか出勤前にアップする事が出来ました。・・・仕事は・・・まあ忙しいからテンション上がる分何とかなるんじゃないかと思います(笑)

原作で、ぐーぐー言いながら寝てるヒロさんが本当に可愛いくて、いつか書きたいなと思っていた話でした。
野分の語りで「ヒロさん可愛い可愛い」と言っていると心が休まります(笑)そんな自己満足なサイトで大変申し訳ない・・・・・

お月様なのもあって、ちょっぴり眠いしダルイですが、しっかり働いてきます!うりゃ!←気合い。


◆ 更新履歴 ◆

SS『 至福のメロディ 』 更新しました。

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今日は早朝から家を出て車で神戸まで行くので(しかも高速は混むだろうからと殆ど一般道で行く)時間があまりにも無い為、突発の読み切りを一本置いて行きます。「朝4時出発だから。」と言われて、連載の続きを書くのは無理だ・・・と早々に諦めました。帰って来るのは日付が変わってるかもしれないし・・・・・。

そんな事情もありまして、明日の更新も読み切りになる可能性大です。申し訳ありません。

今日はサイトの絵をよく描いてもらっている鈴木イチさんと、うちのファミリーとでパンダを見てきます。暑そうだなー・・・でもヒロさんの分までパンダ満喫してくるよ!!
旅の経過はまたちょこちょこと「つぶやき」にて、ぼそぼそ何か言ってるかもしれません。

それでは行って来ます~。


◆ 更新履歴 ◆

SS『 コンビニ 』 更新しました。

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行事という行事になると雨を降らせるのはうちの息子ですが、私は肝心のイベント事の度に何故かお月様がやってきます。

結婚式も新婚旅行もそうでしたし、家族旅行の度にぶつかるし、2度エゴでサークル参加させてもらったイベントの日もそうでした普段きちんきちんと来る方なのに、こういう時ばかり何か見えない力が働いているのかな・・・というくらい早くなったり遅れたりしてぶつかるのです。

そして今月も遅れてるなーと思ったら今朝なりました。明日長時間車に乗るのにーーーーー。いやだぁ。

しかも連日お盆景気で店は忙しく、半日レジに立ちっぱなしでトイレにも行けない状態なのに・・・。ううっうまくいかないなぁ。

さあ、気合入れなおして仕事頑張ってきますー。


今日は奥の間にて『丘の上の幽霊屋敷 第27話』を更新しました。

拍手[8回]

土曜日に家族で神戸に遊びに行く為に(パンダ見に行くのだっ)今週はお休みなしでバリバリ働いています。週があけたばかりの時、朝、旦那がやたらゆっくりしているのでどうしてかと思ったら、すでにお盆休み中でした。9連休?!会社員っていいなぁ・・・・。

それでは今日も質問コーナーいきますねー。


Q また人間に生まれ変わるなら、女がいいですか?それとも男?

A 女がいいかなぁ。以前は男に生まれ変わって可愛い女の子と恋をしたいと思ってた事もありましたが(笑)職場などで、元気でバイタリティあって、タフな女性の姿を身近に見ていると、やっぱり女がいい、と最近は思います。
とはいっても私は今世もあまり女らしい女性ではないので、来世どうするかより今頑張れよ!という感じです(笑)


Q どういうタイプの男性が好きですか?また、どういうタイプの男性が嫌いですか?

A 好きなタイプは、おおらかでのんびりした人。威圧的でなく、話し方が優しくて、家族や友人を大事にできる人。
嫌いなタイプは、神経質で二面性のある人。働かない人、本を大切にしない人。



Q 今まで書いた作品の中で「お気に入りのもの」「書きにくかったもの」「書き直したいもの」はありますか?

A 難しいなぁ・・・。何だろう・・・・
  「お気に入りのもの」→「恋の匂い」「月夜」「夢の途中」
  「書きにくかったもの」→「Incubus」
  「書き直したいもの」→「微熱のころ」
・・・・かな。書き直しませんが(笑)


それではまた次回!


◆ 更新履歴 ◆

SS『 いつか花の咲く日まで 第15話 ~新しい町~ 』 更新しました。

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今日は何故なんだか、お昼くらいからずっと右足の裏がつりっぱなしです
足がつる原因には色々あるそうで、例えば・・・・

貧血
出血
過剰な発汗
発熱
老化
栄養の偏り
水分、塩分の不足
寝不足
冷え
寒さや湿気の影響を受ける  など


だそうで、う~ん・・・・心当たりがあり過ぎる(笑)パソコン画面など小さい文字を長時間見るのも原因になるんだそうです。えへへへ。
マグネシウム不足も原因になるそうで、とりあえず晩御飯用に炊いたご飯に炊飯時にがりを入れました。

それにしても痛い・・・・地味に痛いのに、話すとみんな笑って心配してくれません(笑)

それでは今日の質問コーナー。



Q 好きな食べ物は何ですか?

A ものすごく普通の質問で、ちょっと笑いました(笑) 
色々ありますが、ご飯ものと、甘いものが好きです。
人に言いにくい、ちょっと変な好物は、幕の内弁当の冷たくなったご飯とか、くきわかめの佃煮とか、あんこのおはぎとかです。お弁当の冷たいご飯は一言もそうだと言った事なかったのに、ある日旦那から「好きだよね」と言われてびっくりした事があります。何故ばれたんだろう・・・・。


Q コーヒー党?紅茶党?

A 紅茶党です。ミルクティーが好き。ピーチとかオレンジとかのフレーバーティーも好きです。きちんとリーフで淹れたものが美味しいけど、自分ではもっぱらティーバック使用。
コーヒーは砂糖を少しとミルクをどばどば入れたら飲めますが、たいてい「そんなにしてまで飲んでくれなくていい」と言われます。昔就職活動中に面接のはしごをしたせいで半日で5杯コーヒーを出されて、飲まない訳にもいかず無理して飲んで一晩中胃が痛かった事があります。無理は禁物。


Q 好きなアイスクリームの味は?

A ミルクかバニラが好みなのですが、チョコミントが何故か好きで。チョコミントって苦手な人はみんな「歯磨き粉の味がする」って言いますよね(笑)マ/ッ/ク/フ/ル/ー/リ/ーのチョコミント、復活して欲しい・・・。
ついでにかき氷は、みぞれか、ミルク金時か、宇治金時が好きです。白熊食べたいなー。


では、今日はこのへんで~。


今日は奥の間にて『恋の匂い 第24話』を更新しました。



拍手[13回]

パソコンの故障で中断していた連載の再開に続き、質問コーナーも復活です。

Q 純ロマ、原作派ですか、アニメ派ですか?

A 特にどちらという事も無いです。原作コミックもアニメも愛エゴもどれも大切でしつこく読み返していますが、ひょいと読めて手軽な分コミックを一番読んでいる気がします。いつもすぐ手にとれる場所に並べてありますし。
アニメは一度見始めると少なくとも一話終わるまで、全ての作業や思考がストップするので危険です。愛エゴは読み始めるとみだりにエロ指数が高まるので、これまた危険です。
ちなみにどのメディアに関しても、エゴとその他のカプを見直す回数の割合は、9対1くらいでエゴばかり見ています。ごめんなさい。


Q 他の二次作品でおススメのものってありますか?

A エゴにハマって以来、何にも興味を持てなくなってしまった為、他ジャンルの動向がよくわかりません。ジャンプは旦那が買ってるけど最近全く読んでないし、ゲームもやらないし、友達おススメの作品を勉強しなくちゃ、と思いつつもまるで進んでおりません。
逆に教えて欲しいくらいです。


Q 本や漫画を買う時の基準は何ですか。

A たいていは作家さんで選びます。漫画も小説も同じ作家さんのものを延々読み続けていく傾向にあって、好きになると遡って過去作品も必ず網羅しようとする為、ベテラン作家さんにうっかりハマると大変な目にあいます。でも幸せ~。
新しい作家さんの発掘は、文芸小説の場合、雑誌記事や新聞広告のアオリ、通販サイトのレビュー、出版社のサイトにのっているあらすじなんかも参考にして興味をもったものを読んでいます。漫画・・・特にBL作品は表紙買いする時もあるし、裏表紙のあらすじや帯のコピーにも左右されます(笑)特に「ツンデレ」「年下攻め」「わんこ攻め」などのキーワードがあると簡単に引っかかります。


という事で今日のところはここまで~。



◆ 更新履歴 ◆

SS『 BEAUTIFUL WORLD 第18話 』 更新しました。

拍手[11回]

よ・・・ようやくまともに更新出来るようになりました。
4日ぶりです・・・長くトップページを放置しまして申し訳ありません。

ご心配をおかけしたパソコンはいまだ入院中ですが、B5ノートも使っているうちに結構馴染んできまして、前のが直ってきても、またデータ戻すの面倒なので、しばらくこのままでいようと思っています。

blogに載せていたSSもログでも読めるように収納しました。番外編ばかりで一覧のあちこちに散っていますが、未読の方はどうぞ見てやって下さいね。

番外編大会最終日は、リクエストが一番多かった「夜の散歩」で。続編・・・というかただの夜デート?
別にblogに載せる訳ではないので、えろ解禁だったんですが(笑)あえて健全で。後日談の後日談(お家に帰ってからのお話)が見たいわーという方はまたリクエスト下さい。またうっかり続きを書くかもしれません(^◇^)

明日からは通常営業に戻りますので、もろもろの連載を再開します。大変長らくおまたせしてしまいました・・・。

そしてそんなドタバタの中、ひっそりと今日で連続更新90日目となりました。前回は99日で途切れたので今度は頑張ってそれを抜けたらいいなーと思っています。


◆ 更新履歴 ◆

SS『 夜の散歩 ~納涼編~ 』 更新しました。


拍手[14回]

今朝更新の、続編読み切り第三弾は『微熱のころ』です。
微熱はいつ花もやってるし、別にいいかなとも思ったのですが、幼い秋彦視点で書いてみました。天使の様に可愛かった(原作参照)3人がくっついて眠っている姿はさぞかし可愛いだろうな~と思いながら書きました。

とりあえず続編が書けるものはこれくらい?と思ったのですが、読んでみたい続編って他に何かありますか?この話を別の視点で・・・とかでも構いませんので、もし何かあれば教えて下さい。
パソコンが直るまでの期間ではありますが、頑張って書いてみます。ただし、えっちシーンは無しで!blogだから!

今使っている携帯が機種変更してから2年を過ぎて、結構ぼろぼろになってきたのですが(機能は大丈夫。ぼろぼろなのは塗装)サイトの携帯からの動作確認用に、あまり最新機種じゃない方がよくわかっていいんじゃないかと考えて、「まだしばらく機種変しない。」と豪語していたのですが、昨日ショップでスマートフォンを見て、ちょっとグラグラ来ました。可愛い・・・かなり欲しいかも・・・。本体代も今使ってる機種に比べて安価だったし、通話よりweb閲覧とメールに使う事が殆どだから、便利そうだなーいいなーとしばらく展示品をいじくりまわしていました。



◆ 更新履歴 ◆

SS『 微熱のころ ~星空のベッド~ 』 更新しました。

拍手[8回]

『 微熱のころ ~星空のベッド~ 』


イギリスから日本に帰ってきて、一番最初に遊ぶようになったのは、向かいの家の兄弟だった。

兄の方は本が好きで、負けず嫌いの努力家、向かいの家のどんな老舗料亭かという門構えの和風建築に似つかわしくない、柔らかな茶色い髪に、光を反射させるとべっこう飴みたいな色に見える瞳をした、あまり純和風とは言い難い雰囲気の少年で、弟の方はこれがまたつやつやとした真っ黒な髪と真っ黒な瞳、無口で大人しく、いつも兄の後ろをくっついてまわる可愛らしい少年だったのだ。

家から近い場所にある私立学校の初等部に編入手続きが終わり、学校に通うようになると、ますます兄の弘樹と行動を共にする事が多くなった。学校の行き帰り、休憩時間・・・ハキハキとした元気な子供だったから、俺と一緒に行動しなくても、いくらでも友達はいただろうと思うのに、弘樹は誰より俺を優先してくれ、俺も弘樹と一緒に居る事を望んだ。

学校から帰れば、今度はそれに弟も加わる。

一緒に遊ぶ、と言っても俺達3人での遊びは走り回ったり、木に登ったりといったアクティブな遊びではなく、庭の芝生にごろごろしながら本を読んだり、空想話に浸ったり・・・といったもので、小さな子には退屈だったのだろう、俺と弘樹より4歳幼かった野分は、度々眠くなっては、芝生の上に仰向けに寝そべったまますやすやと寝息をたてていた。

その日も、理科の時間に学んだ夏の星空を星座早見盤を使って観察する、という宿題の為に、俺の家の屋根裏部屋に布団を敷いてもらい、一晩そこに泊まる事になっていて、夕食と風呂を済ませた後、早々に敷布団の上に3人並んで横になったが、10分もしないうちに野分だけ眠ってしまった。

「何だ、こいつ。どうしても一緒に星見るって聞かないから連れてきてやったのに、あっという間に寝やがって。」

「仕方ないさ、まだ小さいんだ・・・暗い部屋で横になってたら眠くなるに決まってる。」

先に眠ってしまった野分は、弘樹のパジャマの裾をしっかりと握っていて、弘樹はそれに構わず一生懸命に星座早見盤を空にかざして見ている。

「・・・弘樹は眠くないのか?」

「別に。いつも結構遅くまで本読んでて起きてるから。」

「成長ホルモンの分泌は夜8時くらいから急激に増加するんだ。夜更かししていたら背が伸びないぞ。」

「う・・・っ・・・うるさいなっ!訳わかんない難しい事言うな!・・・お前な、星座観察、宿題なんだから秋彦もさぼってないでちゃんとやれよ。まだ全然シール貼ってないじゃないか。」

「こんなもの、本見てやれば簡単なんだ。それに東京じゃ明る過ぎて大して星なんか見えない。」

そう言うと、横から弘樹の足が伸びてきて軽く膝のあたりを蹴られた。こいつは可愛い顔をして、その見た目を裏切る乱暴ものなのだ。

斜めになった天井に大きくとられた開閉式の天窓は、今夜だけ大きく開かれていて、布団の上に仰向いていると一瞬星空に自分が浮かんでいるような錯覚をおこしそうになる。

イギリスに居る時には、何かしら母親の気にさわるような事をした時にだけ、罰として閉じ込められるのが必ず屋根裏部屋だったから、埃っぽくて天井が低くて狭いこの部屋が大嫌いだったけれど、3人で過ごす今夜はまるで秘密基地みたいで、どうしようもなくわくわくさせられた。

「秋彦、ここさ・・・俺達部隊の秘密基地のひとつにしないか?」

思っていた事をふと隣から言われて、嬉しさに俺は大きく頷く。

その瞬間、横向きに眠っていた野分がころりとうつぶせになり、「ヒロちゃん・・・・。」と小声で呟いた。

「野分がお前の夢を見てるみたいだぞ。」

「・・・こいつは、寝てても起きてても、こればっかりだ。」

弘樹はそう言いながら野分の真っ黒な髪の毛を、優しく撫でた。

向かいの家の兄弟は本当の兄弟じゃないんだって俺は最近知った。家の屋敷に来るメイド達がしている噂話で聞いたのだ。
下の弟は天涯孤独で、施設から上條の家にもらわれてきたのだという。すでに子供が居る家なのに、変わっている・・・というのが俺が耳にした話だった。

俺にも半分だけ血の繋がった兄がいる。今は全寮制の私立学校に在学していて家には居ないが、居たからといって弘樹達のようにはなれないだろう。

二人が羨ましかった。
血の繋がりなど無くても、信頼し合い寄り添っていられる二人。

「・・・あ、弘樹、流れ星。」

「え?うそうそ・・・俺見えなかった・・・・。」

悔しそうな顔で俺の頭に自分の頭を寄せてくる弘樹とくっつきあって夜空を見上げながら、もう一度、星よ流れろと心で念じる。

いつまでもこの3人で一緒に居られますように。
ずっと変わらず友達でいてもらえますように。
いつか野分が大きくなって、弘樹が本当の兄じゃないと知っても、優しい兄さんの事を変わらず好きでいてくれますように。

俺の願いは多すぎて、星が流れるのを待っているうちに朝になってしまうかもしれない、とふと思った。

 

  ◇ おわり ◇

拍手[25回]

パソコン修理中の為、通常の更新が出来ず、ブログで臨時読み切りを公開中です~。連載を待って下さっている方々、本当に申し訳ありません・・・・。

昨日の『新月』の続編に続いて、今日は『夢の途中』の続編を書き下ろしました。3月にさらりさんと出した合同誌でも『夢の途中』の続編を書いたんですが、今回のお話はそれより先でも後でもいい感じで、そしてオフ本を読まなくても繋がるように・・・と思って書いています。
このシリーズを初めて読まれる方には「随分落ち着いた二人だな~じじいみたい。」と思われるかもしれませんが(笑)実際落ち着いている頃なんです。野分ですらもう三十代な訳ですし・・・・。

そして本編に登場したお菓子は、実際に私のお気に入りのお菓子です。もう何度もお取り寄せしました。ひとつの袋(もしくは箱)に何十種類もの小さいお煎餅やあられやおかきが入っていて、うっかり食べると止まらなくなる恐ろしいお菓子・・・・。
関西の方には有名かと思いますが、京都の小/倉/山/荘さんの「京/の/ふ/き/寄/せ」という商品です。
関東や中部の方もデパ地下で売ってるよ!(笑)



◆ 更新履歴 ◆

SS『 夢の途中 ~誓い~ 』 更新しました。

 

拍手[4回]

『 夢の途中 ~誓い~ 』

 

都内に住んでいる時にも度々あった事だが、アメリカで暮らすようになってからも、変わらずヒロさんのお母さんから宅配便が届けられる。中身はその都度違っていて、季節を感じられる食べ物だったり、旅行のお土産だったり、ちょっとした衣類だったり・・・と、まるで福袋気分だ。

「何だ、また何か送って来たのか!」

荷物のラベルを見ただけで、ヒロさんが大げさにため息をつく。
こんな風にいつも迷惑そうに言うけれど、本当はヒロさんだって嬉しいと思っているんだって、俺はちゃんと知っている。

「お母さん、京都に旅行に行かれたそうですよ。旅行先からわざわざ送って下さったみたいです。」

「中身何だよ・・・。」

段ボールの中には結構大きめの四角い箱が二つ。そのひとつをパカンと開くと、中には色とりどりなあられやおかきがびっしりと詰まっていた。

「えーっと、お菓子です。色んな種類のあられがいっぱい・・・。」

「あられなんか、こっちの日本食スーパーでも売ってるってーの。高い国際便使ってんなもん送って来るなよな・・・。」

呆れ顔のヒロさんは俺の手の上から小さなあられをひとつ摘みあげ、かりりと齧った。その様子に嬉しくなって、俺も違う種類のものをひとつ齧る。

大事なひとり息子を男の嫁にやってしまったばかりか、俺の転勤で海外にまで連れ出されてしまって、上條の両親には本当に申し訳ない事をしたな、と思う。本当なら責められて当然なのに、電話があればヒロさんだけでなく俺の健康まで気遣ってくれるし、毎回送ってきてくれる荷物の中身は何でも必ず二人に宛てての物なのだ。そんなお母さんなりの心遣いが嬉しくて、俺はそういう意味でもヒロさんと一緒になれて良かったな・・・と思う。

長年一緒に暮らしていながらも、実は付き合っているのだとはなかなか言い出せずにいた俺達に、話すきっかけを与えてくれたのは実はお母さんだった。

ご両親の結婚記念日のお祝いの食事会に俺とヒロさんも招待され、普段なかなか行けないような日本料理のお店で食事をした。その席で、お母さんが唐突に言い出したのだ・・・・。

「そういえば、ヒロちゃん達は記念日のお祝いとかしないの?」

「は?何の祝いだ?」

「そういう事ちゃんとしてないとダメよ。いくらでもあるでしょ、出会ってから何年目とか、一緒に暮らすようになって何年目、とか。」

「・・・・ヤロー同士でそんな事祝う奴なんか聞いた事ねぇよ。」

「そんなの関係ないでしょ。男とか、女とか。これだけ長く一緒に暮らしていたら事実婚になるんだから。」

お母さんのその一言に、ヒロさんは手に持っていた吸い物のフタを盛大に落とし、俺は箸を持ったまま凍りつき、お父さんは困った顔でため息をひとつついた。

「・・・今、何て・・・・・・・?」

「え?だってそうなんでしょう?ヒロちゃんと野分君って・・・。」

ここが個室、しかも離れの部屋で良かったな、と思う。お母さんの問題発言にヒロさんは可哀想なくらいに一気に青ざめ、その横顔は明らかに動揺していた。

「それをいつから知って・・・・・?」

「いつからって・・・一緒に暮らすって聞いた時から、そうなんだろうなって思ってたわよ。ヒロちゃんが男の人を好きなのは昔から分かってたし、実際に野分君に会ってみたら、なるほどいい男だわって感心したのよ。」

「感心って・・・・。」

「だって私、ヒロちゃんは秋彦君と結婚するんだって思ってたもの。子供の頃からずっと一緒だったし。それにしても我が息子ながらヒロちゃんはとんでもないメンクイね。」

「・・・・・・。」

唖然としているヒロさんと、平然と食事を続けるお母さん。そして申し訳なさげに俺を見るお父さん。
驚いた事に、二人の関係を隠せていると思っていたのは俺達だけで、ご両親ともにとっくに気付いておられたらしいのだ。

「これでも親ですからね。息子が二十歳近くまで一度も女の子の名前も口に出した事もなく、男の友達しか居なかったら気が付きますよ。しかも三十手前で男性と同居するなんて聞けばわかるでしょう。」

それまでずっと黙って話を聞いておられたお父さんが、ふと箸を置いて俺の顔を見た。

「勘違いしてもらっては困るんだが、私はここ数年の弘樹の様子や、何度かお会いし話してみて知った野分君の人柄を見て、二人が一緒にいる事は良い事なんじゃないかと思えるようになったからこそ何もあえて言わなかったんだよ。これでも・・・人並みに息子には普通に結婚をしてもらって、孫の顔も見たいと思っていた事もあるが、今は夫婦の形も多様化していて、男女間であってもあえて籍を同じくしなかったり、子供を持たないという生き方もあるんだと聞く。それなら、弘樹が本当にいいと思っている相手と暮らすのが一番いい、そう思ったからね。」

「野分君、本当にヒロちゃんみたいな子で良かったの?」

「オイ、どういう意味だ!」

「俺にとって・・・・ヒロさんは、唯一無二の存在なんです。男とか女とか、そういう枠を越えて・・・人間として心から尊敬し大切に思っています。許してもらえるならば、一生共に生きていきたいと考えていて・・・・。」

本当ならば、こういうお願いにあがるなら、事前に挨拶の言葉を用意して、着るものも一番いいスーツをきちんと着て・・・・のつもりだった。
だけどもう間に合わない。挨拶を考えている暇も無い。

「お父さん、お母さん、息子さんを・・・弘樹さんを俺にくれとは申しません。彼がお二人の大切なお子さんなのだという事を奪うつもりも捻じ曲げるつもりもありません。そして・・・お父さんの言われる通り、俺ではお二人の為に可愛い孫を産んであげる事も出来ません・・・それでも、彼が大切なんです。どうか・・・生涯彼と一緒に生きていく事を許してもらえませんか。」

あまりにも舞い上がっていて、その後自分が何を口走ったのか、実はあまりもう覚えていない。とにかく気が付いた時には、ヒロさんは真っ赤になって隣でそっぽを向いてしまっていたし、お母さんはとても楽しげに笑っていて、お父さんは静かに笑って俺のグラスにビールを注いでくれた。

 

 


「・・・何をにやにやしてやがんだよ。」

小さなあられを次々と口に運びながら、ヒロさんが口を尖らせる。ちょっと拗ねてみせる時のヒロさんの可愛いクセだ。

「何でもありませんよ。お茶でも淹れて来ます。・・・それ美味しいですね。」

「・・・・うん。」

ヒロさんのおかげで、俺の人生はこのお菓子達みたいに色とりどりで、幸福なものに変わった。
甘い欠片も、ちょっぴりピリリと辛い欠片も、二人で居るそれだけできっと何よりのご馳走になるだろう。

とっておきの緑茶を戸棚から取り出しながら、俺はリビングの床にぺたりと座り込んだヒロさんの背中を、堪らなく愛おしい気持ちで見つめたのだった。


  ◇ おわり ◇

 

拍手[52回]

パソコン、結局ダメでした。データ等は無事でしたが、本体は緊急入院する事に・・・・。
どうやら本体についている冷却用のファンがイカレたらしく、このまま使い続けていると壊れるだけでなく発火するかも、と言われました。・・・で、仕方なく緊急措置として家で余っていたB5ノートを出してきてこちらにデータを移動。修理が終わるまでしばらくこっちを使う事になりました。

いつも使っているA4ノートよりひとまわり小さいから、慣れてなくて変な感じ・・・。
このB5、以前ちょっとの間使っていた事があるのですが、「画面が小さい」「キーボードも小さくて打ちづらい」と不満たらたらで、私より手の大きい旦那はさらに使いにくい為、車の中で子供がDVDを見たりするのに使ってた程度で・・・・。
でも改めて使ってみると、ポメラを使い慣れたせいか、そんなに不便さは感じないです。A4も修理するけど、こっち使っても別にいいかも・・・・。

そして久しぶりに違う子を触っていると、今まで使っていたパソコンがいかに熱かったかわかります(笑)キーボードも箇所によっては火傷しそうなくらい熱くて、「熱いよー苦しいよー」と言いながら使ってたっていう・・・この暑い中(T_T)

パソコンはとりあえず使えるようになったんですが、ホームページ作成ソフトをインストールしようとしたら見当たらなくて(旦那が会社に持って行ってるかも・・・とか言ってた) サイトのデータがいじれない状況の為、やはり更新は出来ません・・・・。修理が終わるか、ビルダーを見つけてインストールするまでブログの更新しか出来ませんので、修理期間中は通常の連載をお休みして、ブログにも載せられる健全な(笑)読み切りを掲載しようと思っています。

本日はその第一弾として、何と1年ぶり!『新月』の後日談です。
別記事からどうぞ。


◆ 更新履歴 ◆

SS『 繊月 』 更新しました。


 

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 『 繊月 』  ~「新月」その後のお話~


今日は比較的早く帰って来れたし、この時間ならまだヒロさんも起きてくれているんじゃないかと淡い期待を抱いて自転車のペダルを踏み込む。夏場の自転車通勤は、日が高いうちは地獄の苦しみだが、日が暮れてから夜風に吹かれて自転車をこぐのは案外気持ちがいいものだ。

マンションについて、エレベーターが下に降りてくる時間ですら待ち遠しく思いながら、急いで部屋を目指す。


「ただいまです。」


玄関を開けてすぐにリビングの明かりが見えたから、声をかけたものの中から返事は返って来なかった。

ヒロさん、本でも読みながらソファでうたた寝でもしているんだろうか・・・それとも仕事でもお持ち帰りしていて集中するあまり聞こえないのかな・・・などと考えながらリビングのドアを開けると、ソファで膝を抱えたヒロさんが熱心に何か小さな紙片を覗き込んでいるのに気が付いた。
後ろから覗き込むのも失礼かな?と思ったので、先に気付いてもらえるようにと、少し大きめの声でもう一回「ただいまです」と近くで言ってみた。

「うわあああ!野分っ!・・・な、何だお前帰ってたのかよ。帰ったならそんな部屋入る前に何かその・・・・っ。」

ヒロさんは明らかに不自然な様子で、慌てて手に持っていたものをクッションの下に押し込んだ。

「・・・・玄関でも、ただいまって言いましたよ。でも返事が無かったから入ったんですが・・・・。」

「そうか!それは悪かったな!今日も一日労働ご苦労様で・・・・・。」

「ヒロさん、何か隠しました?」

クッションの上に不自然にもたれかかるヒロさんの様子に不審を抱きながらクッションをどけようと手を伸ばす。

「・・・ちょっ・・・野分てめぇ、勝手に何見ようとしてんだよ!」

「隠されると余計に見たくなります・・・。」

往生際悪くクッションの上に覆いかぶさるヒロさんの髪にチュッと口づけると、彼は小さく肩を竦めた。

「あ・・・っ・・・お前、くすぐるなんて卑怯・・・!や・・・っやめろって!触るの反則だからな・・・・・っ。」

反則って何ですか。可愛いなぁ。
脇をくすぐられたヒロさんが体を捩ったその隙に、ズボッとクッションの下に手を突っ込んだ俺は、何かの紙切れの様な物を掴んで引っ張り出した。

それは、ヒロさんが赤ちゃんを抱いた写真で・・・。

「・・・・ヒロさん、いつ隠し子を・・・・?」

「んな訳あるかっ!・・・そりゃ、お前だッ!!」

そう言われて改めて写真をよく見ると、スーツ姿のヒロさんが首から斜めがけしたスリングの中には、真っ黒な髪の赤ん坊の頭が覗いていて、はっと数か月前の事を思い出す。

もうあれから何か月か経つが俺は春頃、突然肉体が若返る・・・という奇病にかかった。結局診断を受けた訳でもないから、病気だったのかどうかすら今となっては分からない。
どんどん子供に還っていく俺を気丈に支え、赤ん坊の世話などした事もないのに、必死になって面倒を見てくれたヒロさん。この写真はおそらく昼間赤ん坊を家に置いていく訳にはいかない、と俺を連れて大学に通っていた頃のものじゃないだろうか。

「今日いきなり女子生徒からもらったんだよ・・・・。こっそり隠し撮りしてたんだと。最初は鬼の上條が子連れで来ているからって面白がって撮ったそうなんだが、改めて見ると結構いい写真だったんで、記念にあげますとか何とか言って押し付けられた・・・。」

写真の中のヒロさんは、ちょっと困ったような顔で、それでもしっかりとスリングの上から俺を抱きしめてくれていて、胸がきゅっと締め付けられた。

「俺・・・・覚えています。この時の事。」

「そんなもんは早く忘れろ。」

「色んな不安材料はあるはずなのに、ヒロさんに抱っこされていると、そういうもやもやした気持ちがみんなどこかに吹っ飛んでいっちゃうんです。ヒロさんが居てくれるから大丈夫・・・っていう安心感でいっぱいで・・・本当に幸せでした。」

写真を手にしたままソファのヒロさんの隣に腰を下ろすと、彼は少し赤い顔をしてぷいとあさっての方を向いてしまった。

「俺は・・・もうごめんだからな。・・・あんな大変なの。」

「・・・・はい・・・。」

写真とは反対に、今度は俺がヒロさんを背中からしっかりと抱きしめる。

トクトク・・・と背中から響いてくるヒロさんの鼓動の音。あの時もこの音に何度励まされ、支えてもらったか分からない。
ヒロさんが生きているという証。愛されていると教えてくれるぬくもり。絶対的な安心感を与えてくれる二つの腕(かいな)。
世界には俺とヒロさんの存在しか無くて・・・・。

「あんな・・・不安なのも・・・ごめんだ・・・・・。」

聞こえるか聞こえないかという小さな声で呟いたヒロさんをぎゅっと強く抱きしめて、全力で・・・自分の一生をかけてこの人を愛し守り続けようと心に誓う。

ヒロさんは俺の父であり、母であり、兄であり、師であり、愛してやまない大切な恋人だ。

「大丈夫です。ずっと俺が傍にいます。」

腕の中のヒロさんは黙ったままで、そっと俺の腕を抱き返してくれた。


  ◇ おわり ◇
 

拍手[49回]

パソコンが勝手に強制終了されたり、ひとりでに再起動したりし始めました(笑)
あいかわらず変な音ブルブルいってるし・・・・。突然使えなくなる日も近そうなので、最悪・・・・直って来るまでサイトの更新が止まります。

更新停止中は、連載の代わりのSSを、携帯から転送出来る、こちらのブログに書いて載せるようにしようと考えています。
ただいま連載中のものは、えっちなシーンも多く、ブログには掲載不可能なので、しばしお休みを頂いて、全年齢OKな内容のものを・・・・

予告なくサイトの更新が止まりましたら、「ああとうとう壊れたんだな」と思って、こちらのブログをチェックしてやって下さい。

よろしくお願いしますー。

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